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夜の仕事は色々な経験ができるから会話のネタになる
夜の仕事って、本っ当に色々な人がいて、色々な経験ができるんだよね。
例えば僕の話。僕がボーイとして働いてるキャバクラには、会社経営者の常連さんがいる。
キャバクラの常連になるような人たちだから、まあ仕事でも成功してる人だっていうことは想像に難くない。そうした人たちって常にアンテナを張ってて、ビジネスチャンスを逃さないんだよね。
僕がまだキャバクラで大学生バイトとして働いてた時、その常連さんが目の前で「ちょっと、君」って先輩のボーイを呼んで。なんとなく気になって会話に耳を傾けてみたものの会話は聞こえず。
その日の営業が終わった後で聞いたら、なんとその常連さんの経営する会社へのスカウト。
当時はキャバクラ内でもものすごく話題になって、今でも語り継がれてる話。今ではその会社の営業部で社員教育をしてるらしい。
……と、僕の話はここまでにしておこう。
自分のこと・他人のことに限らず、普通に生活してたらまず聞かないような話もキャバクラの中では巻き起こるから、会話のネタは尽きないし珍しい経験をすることも多い。
経験ってお金では買えないから、何物にも変えがたい人生の宝。その宝をたくさん見つけることができるのも、キャバクラのボーイの仕事なんだよね。
キャバクラボーイになると、変わった人が周りにいて面白い
さらに言えば、お客さんだけじゃなくて一緒に働いてるボーイにも、変わった人が多い。
変わった人って、変人っていう意味じゃなくて普通の大学生をしてたら関わることがなかったような変わった経験をしてきた人っていう意味ね。変人は変人で新鮮だからおもしろいけど。
自分とは全く違う考え方をする人がいて、変わった経験から僕には到底なし得ないスキルを持ってる人も多いから、そうした人たちと関わることはすごく刺激的。
だから僕はあえて新しく入ったボーイには積極的に話しかけに行くようにしていて、その人がどんな人なのか、どんな経験をしてきたのかを聞くことが習慣になってる。
話を聞くだけでもかなり興味深いから、新しい人が入ってくる時はいつもよりちょっとだけ仕事に行くのが楽しみなんだよね。